a FILM ABOUT COFFEEという映画を見てきました。
「フェアトレード」という言葉を知って久しいです。なんとなく、「安価なコーヒーは飲んではいけない」と思っていましたが、改めて肝に銘じました。
コーヒーの木を大切に育て、手摘みで実を収穫し、焙煎される様を丁寧に描いている作品です。
安いコーヒーを湯水のごとく飲んでいることに反省しました。
私は茶道を習っています。茶道はとても神聖なものです。
ちなみにインスタントコーヒーはカップに粉をいれて水をそそぎレンジでチンすればそれなりにできます。
お抹茶でためしてみると、大変なことがおきます。・・・レンジの中で爆発します。
抹茶茶碗を温めて抹茶をただ点てればそれなりにのめるのでしょうけれど、ちょっと物足りない。やはり手順をふんでお茶室で飲むのが一番おいしいのです。
映画を見ると、コーヒーも手間暇かけて手順をふんでコーヒーカップで飲むものだということがよくわかります。
いつのまにコーヒーは紙コップで飲むお安いものになってしまったのでしょう。
一杯を大切に心を込めて飲むのがコーヒーなのです。
コーヒーは20世紀に民間にまたたくまに広まり根付いた新しい食文化です。私は知らなかったのですが、ドリップの技術を最終的に確立したのは日本の技術でした。
さらに日本には世界が崇め奉るコーヒーマイスターがいるのです。コーヒー文化の発展には日本はなくてはならない存在なのです。誇るべき事実なのです。
なのでコーヒーをもっと大切に愛したい。丁寧に点てられて、きちんとコーヒーカップにそそがれた本物のコーヒーを大切に飲みたいものです。
先生のご主人には工夫癖がありました
警告色というのだそうだ。黄色と黒の組み合わせ。ポールに黄色と黒のボーダーをななめに着色しているポールが・・・茶道の教室にある。これは先生の亡くなったご主人に工夫癖があったからで、頭上注意として、車庫の天井に始まり、数寄屋門の屋根の軒先にまで15センチほどの警告色の筒がぶらさげられている。あまりにも目になじんでしまって無感覚になっていたけれど、数寄屋門と警告色・・・このとりあわせ・・・趣がありすぎる。
大きな社中がどんなものかわからない。私には茶道のなんたるかを語るほどの知識も経験もない。けれど、日常生活の中に茶道のお稽古の習慣がある。なんという贅沢だろう。
「趣味茶道です。」というと少々ひるまれる。人は自分の知らないものに警戒する心があるのかもしれない。
先生は御年91歳。90歳を境に教えをやめると宣言された。末弟子の私には何の発言力もないけれど、80代の姉弟子を筆頭に猛抗議してくださった。「お稽古をやめたら・・・先生も私達もぼけてしまうと思います。それはこまります。」と。話し合いの末、お稽古を隔週にするというところで折り合いがついた。
生活の中からお稽古がなくなってしまうかもしれないと考えだしてから、お教室の見え方が変わってしまった。そういえばこの黄色と黒の縞々、お茶会では見ないなと、やっと不思議なことに気が付いた。
警告色の筒のついた数寄屋門をくぐると、先生の丹精されたお庭があって、電子レンジを駆使して作られた和菓子を構えて、猫二匹と待っている。80代を筆頭の姉弟子たちと道具を選んでああでもないこうでもないとわいわい言いながら順番を追っていくのが、なぜか子供の頃のおままごとの感覚を思い出す。認知症の始まった姉弟子に対しては皆優しく「私も忘れる忘れる。ほらね。」と大笑い。複雑なことを覚えられているときには拍手喝采。こんな穏やかな時間が私の生活の中にはあるのです。
Fireタブレットパスワード入力方法そして保証をつけました
半年ほど前に携帯電話を紛失してしまいました。いまもってでてきていません。もしもFireタブレットを落としてしまったら・・・誰かに中身は見られたくないと思い、まずパスワードを設定することにしました。「?」のところにつかいかたがあるのでそれに従ってパスワードを設定しました。しばらく放っておくとロックがかかっていました。・・・ええ、ロックがかかっていたのです。鍵マークを押すと「上にスワイプしてください」と出てきたのでスワイプしました。するとパスワード入力画面がでてきます。パスワードを入力しました。入力画面のままです。下に▽印が出てくるのでクリックすると別の向きの▽がでてきます。それをクリックすると、鍵マークがでてきて「上にスワイプしてください。」・・・あせりました。この動作を何度かくりかえしました。ロックがかかっているからにはヘルプはみられないのです。
解決策は・・・パスワード入力後「レ」をクリックするといいです。
さてタイムセール3980円で購入したものに保証つけようかどうするか、数日間悩みました。今までの携帯電話に対する保証の使用状況から行くと・・・つけなければいけません。それでは1年か?2年か?3年か???安価であることも考えて、3年で買い替えようと思っているので、2年のものにしました。できるなら2年目に保証を使って4年くらい使い続けられたらなあといのりつつ・・・。
口伝の手順書いたメモまでなくしました。
お茶のノートの一部をなくしてしまいました。
お茶を始めたのは30歳のころでした。「しまった。出遅れた。」と思いました。余りにも広く深く、30歳から始めて習得できるとは思えなかったのです。
慌てた私は入門書を買いました。入門書を頼りに突っ走ろうとしました。けれど空回りするばかり。一緒に始めた仲間は仕事が忙しくて、週一回のお稽古を集中していました。彼女の方が確実に力をつけていきました。
もともとの性質の違いもちろんあります。
けれど、私が結論付けたのは、ゆっくりじっくり時間をかけようということでした。
ある程度まではテキストが出ているので、本を頼ればなんとかなるのですが、それ以上になると口伝です。自分の記憶を頼りに、自分にだけわかるテキストを作りました。ルーズリーフと付箋を駆使したものでした。
最後にお稽古した時は、どうやら手順を全部書き記すことができていました。
確かそのあと、似たお点前と比較するようなノートを作ろうとしたはず・・・。どこかに置き忘れてしまいました。
ノートを仕上げられるほどの練習量はあったので、先生のヒントに誘導されて、なんとか勧めはするのですが、それではやっていけません。
なんとかみつけなければ・・・。
それはともかく・・・21世紀になった今も、口伝の徒弟制度が残っているって素敵です。それにかかわっているのも素敵です。
オーバーフェンス映画化!主演はオダギリジョーと蒼井優。
地方に住んでいるので、映画の公開本数は少ないのですが、利点としましては、評判のよかった映画が時期遅れで小さい会場で上映されるので、上質の映画をお安く観ることができることです。
映画の舞台は職業訓練校でした。
私は2年前に職業訓練を受けました。しかも映画の中に出てくるのと同じ模擬家屋を作る訓練でした。
いい年をして訓練を受けたので、ちょっと人生に失望していました。
まさしくオダギリジョーのつぶやき・・・「普通に生きてきたはずなのに、どうして?」無職になって「お先真っ暗」に感じなければいけないのか、と。
原作は30年くらい前のものですが、訓練生のぶつかり合いや、教官との確執、「無職のおやじ」である自分へのもどかしさ・・・この作者、もしかしたら自分と同じクラスにいたのではないかと思われるシーンが数々ありました。
道具箱の重さは知っているので「それ、投げ飛ばせませんから。」とつっこんでしまいましたが。
今となっては懐かしい・・・と言える今がすばらしい。
職業訓練を受けても、地方でいい年した人の就職活動はとてもきびしいです。
なんとか職業訓練で得た技術で就職できている私はラッキーなのでしょう。
職業訓練が舞台の映画って初めて見ました。もっとあってもいいと思います。