着物にもクール化ないかな

お茶を習っていると、お着物をいただくことがたまにあります。

もう絶対に着そうにないけど捨てられないということで・・・。

以前カラーコーディネートの勉強会で、先生が教えてくれました。

「下手なコーディネーターに診てもらうより、親しい人に聞いた方が似合う色が分かる。」と。

私はオレンジ色をもらうことが多いので、オレンジ色が似合うようです。

友人にいただいたお着物は八掛(裏地)が柿色。

先生にいただいた帯も柿色。

ちょうど合うなあと思い、いただきものなので気軽に着ていました。海岸でのお呈茶や、八十八か所でのお呈茶など・・・。

ある日、男友達の距離が不自然なまでの近さ・・・。時々ソフトタッチしてやしないか?といぶかしみ、そろそろ注意しようかと思っていたら、

「今時こんないい着物どこで手に入れた?」と向こうが先に口をきったのでした。

こんな細かい仕事ができる職人はもういないのだとか・・・。

距離を近づけていたのは私にではなくて、着物にだったのでした(;^_^A

びっくりして後日着物の元の持ち主である友人に聞くと、買った当時(40年近く前)でもすでにめずらしかったとのこと。

着物文化の衰退とともに職人さんもいなくなっていったのですね・・・。

ただ、私の帯締めが最悪だったらしく・・・。(物が悪いのではなくて、組み合わせが、普段着に晴れ着用の帯締めをしていたとかで、)着物に詳しいこの男友達が選んでくれました。

どんなのを選ぶかな?と黙って見ていたら、私の好きなさくら色とうぐいす色の組み合わせでした!とても気に入ってこの組み合わせでよく着ています。

10月とは言え、日中は30度越えの高知です。

春、秋は気候的にはすごしやすいのですが、お着物の決まり事である衣替えは悩むところ。

今週末・・・袷(あわせ・・・裏地付きの着物)を着なければいけないのです。・・・30度越えで普段は半そでで生活しているというのに・・・。

今まで袷の季節に真夏物の絽や紗を着てこられた方もいましたが、お道具の組み合わせも暦通りなのでちぐはぐになってしまいます。

下々の我々は右に倣えで暦通り衣替えするしかないのですが・・・小さな抵抗として、襦袢は年から年中洗える夏物用に袷用の半襟をつけて使っています。

半襟をつけたまま洗濯機で洗えるのがいいところ。

襦袢に着物に袴をはかないといけない男性はなかなかごまかしようがなく、お気の毒です。

ぜひぜひお着物もクール化してほしいものです。