地方に住んでいるので、映画の公開本数は少ないのですが、利点としましては、評判のよかった映画が時期遅れで小さい会場で上映されるので、上質の映画をお安く観ることができることです。
映画の舞台は職業訓練校でした。
私は2年前に職業訓練を受けました。しかも映画の中に出てくるのと同じ模擬家屋を作る訓練でした。
いい年をして訓練を受けたので、ちょっと人生に失望していました。
まさしくオダギリジョーのつぶやき・・・「普通に生きてきたはずなのに、どうして?」無職になって「お先真っ暗」に感じなければいけないのか、と。
原作は30年くらい前のものですが、訓練生のぶつかり合いや、教官との確執、「無職のおやじ」である自分へのもどかしさ・・・この作者、もしかしたら自分と同じクラスにいたのではないかと思われるシーンが数々ありました。
道具箱の重さは知っているので「それ、投げ飛ばせませんから。」とつっこんでしまいましたが。
今となっては懐かしい・・・と言える今がすばらしい。
職業訓練を受けても、地方でいい年した人の就職活動はとてもきびしいです。
なんとか職業訓練で得た技術で就職できている私はラッキーなのでしょう。
職業訓練が舞台の映画って初めて見ました。もっとあってもいいと思います。