お茶のノートの一部をなくしてしまいました。
お茶を始めたのは30歳のころでした。「しまった。出遅れた。」と思いました。余りにも広く深く、30歳から始めて習得できるとは思えなかったのです。
慌てた私は入門書を買いました。入門書を頼りに突っ走ろうとしました。けれど空回りするばかり。一緒に始めた仲間は仕事が忙しくて、週一回のお稽古を集中していました。彼女の方が確実に力をつけていきました。
もともとの性質の違いもちろんあります。
けれど、私が結論付けたのは、ゆっくりじっくり時間をかけようということでした。
ある程度まではテキストが出ているので、本を頼ればなんとかなるのですが、それ以上になると口伝です。自分の記憶を頼りに、自分にだけわかるテキストを作りました。ルーズリーフと付箋を駆使したものでした。
最後にお稽古した時は、どうやら手順を全部書き記すことができていました。
確かそのあと、似たお点前と比較するようなノートを作ろうとしたはず・・・。どこかに置き忘れてしまいました。
ノートを仕上げられるほどの練習量はあったので、先生のヒントに誘導されて、なんとか勧めはするのですが、それではやっていけません。
なんとかみつけなければ・・・。
それはともかく・・・21世紀になった今も、口伝の徒弟制度が残っているって素敵です。それにかかわっているのも素敵です。