ゆずの色付くころ!!

本日はお茶の研究会でした。

京都から先生が来られて、模範演技(?)をする方へのお点前のご指導を見せてもらう形です。

客席での話題はやはり、この季節に着るお着物のことで、袷(裏生地のついている冬物)の着物をきるべきか、一重(裏生地無し。春や秋用)の着物を着るべきかで盛り上がっていました。

模範演技をするわけではないその他大勢の立場なら自分の体調に合わせていいのでは?という意見が多かったです。それと、洗える袷を着るという案もでました。汗だくになるの前提で、せめて丸洗いできる素材を着てもいいのではないかと・・・。

さてさて今日の課題は「中置」(なかおき)点前でした。

5月から10月にかけては、可動式の風炉を使います。その時はお客様側に水差しを置きます。すこしでも涼のイメージのものをお客様の近くにするのです。

11月から4月は炉を使います。水差しはお客様から遠ざけて、火のものがお客様側になります。

とはいっても11月に突然温度が変わるわけではないので、10月の終わりにする「中置」点前は、風炉を使うのに水差しはお客様から離します。

さて、研究会が始まる前に先生が教えてくださいました。今は数字で、11月ときめて炉開きをするけれど、昔は「ゆずが色付くころ」に炉開きをしていたと!!

もしかして・・・いや多分!衣替えもそうだったんじゃないですかね?何かが色付く季節に、冬物にかえていたんじゃないですかね??

 

 

 

 

着物にもクール化ないかな

お茶を習っていると、お着物をいただくことがたまにあります。

もう絶対に着そうにないけど捨てられないということで・・・。

以前カラーコーディネートの勉強会で、先生が教えてくれました。

「下手なコーディネーターに診てもらうより、親しい人に聞いた方が似合う色が分かる。」と。

私はオレンジ色をもらうことが多いので、オレンジ色が似合うようです。

友人にいただいたお着物は八掛(裏地)が柿色。

先生にいただいた帯も柿色。

ちょうど合うなあと思い、いただきものなので気軽に着ていました。海岸でのお呈茶や、八十八か所でのお呈茶など・・・。

ある日、男友達の距離が不自然なまでの近さ・・・。時々ソフトタッチしてやしないか?といぶかしみ、そろそろ注意しようかと思っていたら、

「今時こんないい着物どこで手に入れた?」と向こうが先に口をきったのでした。

こんな細かい仕事ができる職人はもういないのだとか・・・。

距離を近づけていたのは私にではなくて、着物にだったのでした(;^_^A

びっくりして後日着物の元の持ち主である友人に聞くと、買った当時(40年近く前)でもすでにめずらしかったとのこと。

着物文化の衰退とともに職人さんもいなくなっていったのですね・・・。

ただ、私の帯締めが最悪だったらしく・・・。(物が悪いのではなくて、組み合わせが、普段着に晴れ着用の帯締めをしていたとかで、)着物に詳しいこの男友達が選んでくれました。

どんなのを選ぶかな?と黙って見ていたら、私の好きなさくら色とうぐいす色の組み合わせでした!とても気に入ってこの組み合わせでよく着ています。

10月とは言え、日中は30度越えの高知です。

春、秋は気候的にはすごしやすいのですが、お着物の決まり事である衣替えは悩むところ。

今週末・・・袷(あわせ・・・裏地付きの着物)を着なければいけないのです。・・・30度越えで普段は半そでで生活しているというのに・・・。

今まで袷の季節に真夏物の絽や紗を着てこられた方もいましたが、お道具の組み合わせも暦通りなのでちぐはぐになってしまいます。

下々の我々は右に倣えで暦通り衣替えするしかないのですが・・・小さな抵抗として、襦袢は年から年中洗える夏物用に袷用の半襟をつけて使っています。

半襟をつけたまま洗濯機で洗えるのがいいところ。

襦袢に着物に袴をはかないといけない男性はなかなかごまかしようがなく、お気の毒です。

ぜひぜひお着物もクール化してほしいものです。

 

 

 

どよめき声があがりました

G4はデザイン上取手に使えるところがあるので持ちやすいのですが、エレベーターに乗せ、駐車場を歩き・・・となると・・・やっぱり重かったです(;´∀`)

さて向かうは社用車。初期のTOYOTAbBです。G4を乗せるとこの組み合わせ、17年前にタイムスリップした気分。

パソコンショップに着き、G4を持ち、入口までまた歩きました。自動ドアの向こうで二人の人が立っています。よけてくれないかなぁと思いながら自動ドアが開くと、「なっつかしい!G4だ!」とくいついてきました。そういうことでしたらどうぞどうぞ。懐かしいでしょう、美しいでしょう?じっくりごらんあれ。私も昨日「うっわああああ。」と声をあげたところです。

修理窓口に行き受付をすませると、係の人がすこし戸惑っています。「すみません。ぼくでは把握しきれないところがありまして・・・。」と言いにくそうにしている彼は20代と思われます。

「すっごく古いですもんね・・・。」

G4、復活したら美しいだろうなあと思います。けれど10歳下の上司殿のことを思うと、やっぱり復活できない方がいいとも思います。なるべく早く新しい技術を身に着けてはどうかと・・・。

彼は個人的にはばりばりのガラケーユーザーなのですが、数か月前、会社からiphone7を支給されました。

「ねえ、このsafariって何?」

・・・私Macユーザーからこんな言葉を聞くとは思いませんでした。

「G3でインターネットする時ってソフトはなんですか?」と聞いてみると、、、

「・・・ネットスケープ・・・。」

「ネスケ?(なっつかしい!使ったことありますあります)」

さすがにG3ではネットしないようですが・・・。

上司殿のG3とiphone7の組み合わせ・・・なんか面白くて好きです。

パソコンショップの帰りホームセンターでエアークッション(プチプチ)を買って帰りました。これでiMacG3を巻き巻きして送付処理する予定なのです。

さああと一仕事だ。

立礼棚が現れた!!

毎年秋になると横のつながりで同じ流派の仲間で集まって一般向けにお呈茶をします。その時使われるのが立礼棚(りゅうれいだな)。組み立て式のテーブルと椅子で、お茶を点てる人もお客さんも椅子に座るという、割合気軽なお点前です。

秋になると先生が「うちの稽古場にも立礼棚があるから出さないといけないわねえ。」と言うものの今までお目見えしたことはありませんでした。

だから今日稽古場について戸をあけるなり、立礼棚があるのを見て喜んだ訳です。

「まず一歩中に入ってお辞儀するところから始めるのよ。」と言われ、一歩入りお辞儀をして顔を上げた私はびっくりしました。いつものごとく先生の亡きご主人の手作りだったのですが・・・建築関係で働いている人ならこれが何でできているのかすぐわかります。

「・・・24mm厚の構造用合板だ!!」

お茶席には似つかわしくないボルトとナットでしっかりとめつけられているのですが、手作りってなんてあたたいのでしょう。天然木でもないのに・・・。我々がいつも使っている会で共有のお稽古用の立礼棚は素材やグレードはともかく漆塗り風に作られていて、ちゃんと釘もつかっていない組子式なのですが、それよりもしっかりしていてあたたかい。

お点前の順番を間違いながらそんなことお構いなしで先生にねほりはほり棚のことについて聞いてしまいました。ちゃんと組み立て式になっていて、大きな字で順番に「いろは」の文字が書かれているので簡単に組み立てることができるそうです。そこに先生お手製のおざぶがのっけられていて、、、あまりの佇まいに心奪われてしまいました。

とはいえ今の時代でも撮影はご法度のお茶室・・・。盗撮したい気持ちをぐーーーっとこらえて目にやきつけて帰ってきました。

こんなお棚でお稽古できるなんて、、、幸せです。

後日撮影の許可をいただきました

コーヒーを愛している人は丁寧に点てられているコーヒーを・・・

a FILM ABOUT COFFEEという映画を見てきました。
「フェアトレード」という言葉を知って久しいです。なんとなく、「安価なコーヒーは飲んではいけない」と思っていましたが、改めて肝に銘じました。
コーヒーの木を大切に育て、手摘みで実を収穫し、焙煎される様を丁寧に描いている作品です。
安いコーヒーを湯水のごとく飲んでいることに反省しました。
私は茶道を習っています。茶道はとても神聖なものです。
ちなみにインスタントコーヒーはカップに粉をいれて水をそそぎレンジでチンすればそれなりにできます。
お抹茶でためしてみると、大変なことがおきます。・・・レンジの中で爆発します。
抹茶茶碗を温めて抹茶をただ点てればそれなりにのめるのでしょうけれど、ちょっと物足りない。やはり手順をふんでお茶室で飲むのが一番おいしいのです。
映画を見ると、コーヒーも手間暇かけて手順をふんでコーヒーカップで飲むものだということがよくわかります。
いつのまにコーヒーは紙コップで飲むお安いものになってしまったのでしょう。
一杯を大切に心を込めて飲むのがコーヒーなのです。
コーヒーは20世紀に民間にまたたくまに広まり根付いた新しい食文化です。私は知らなかったのですが、ドリップの技術を最終的に確立したのは日本の技術でした。
さらに日本には世界が崇め奉るコーヒーマイスターがいるのです。コーヒー文化の発展には日本はなくてはならない存在なのです。誇るべき事実なのです。
なのでコーヒーをもっと大切に愛したい。丁寧に点てられて、きちんとコーヒーカップにそそがれた本物のコーヒーを大切に飲みたいものです。

先生のご主人には工夫癖がありました

警告色というのだそうだ。黄色と黒の組み合わせ。ポールに黄色と黒のボーダーをななめに着色しているポールが・・・茶道の教室にある。これは先生の亡くなったご主人に工夫癖があったからで、頭上注意として、車庫の天井に始まり、数寄屋門の屋根の軒先にまで15センチほどの警告色の筒がぶらさげられている。あまりにも目になじんでしまって無感覚になっていたけれど、数寄屋門と警告色・・・このとりあわせ・・・趣がありすぎる。
大きな社中がどんなものかわからない。私には茶道のなんたるかを語るほどの知識も経験もない。けれど、日常生活の中に茶道のお稽古の習慣がある。なんという贅沢だろう。
「趣味茶道です。」というと少々ひるまれる。人は自分の知らないものに警戒する心があるのかもしれない。
先生は御年91歳。90歳を境に教えをやめると宣言された。末弟子の私には何の発言力もないけれど、80代の姉弟子を筆頭に猛抗議してくださった。「お稽古をやめたら・・・先生も私達もぼけてしまうと思います。それはこまります。」と。話し合いの末、お稽古を隔週にするというところで折り合いがついた。
生活の中からお稽古がなくなってしまうかもしれないと考えだしてから、お教室の見え方が変わってしまった。そういえばこの黄色と黒の縞々、お茶会では見ないなと、やっと不思議なことに気が付いた。
警告色の筒のついた数寄屋門をくぐると、先生の丹精されたお庭があって、電子レンジを駆使して作られた和菓子を構えて、猫二匹と待っている。80代を筆頭の姉弟子たちと道具を選んでああでもないこうでもないとわいわい言いながら順番を追っていくのが、なぜか子供の頃のおままごとの感覚を思い出す。認知症の始まった姉弟子に対しては皆優しく「私も忘れる忘れる。ほらね。」と大笑い。複雑なことを覚えられているときには拍手喝采。こんな穏やかな時間が私の生活の中にはあるのです。

Fireタブレットパスワード入力方法そして保証をつけました

半年ほど前に携帯電話を紛失してしまいました。いまもってでてきていません。もしもFireタブレットを落としてしまったら・・・誰かに中身は見られたくないと思い、まずパスワードを設定することにしました。「?」のところにつかいかたがあるのでそれに従ってパスワードを設定しました。しばらく放っておくとロックがかかっていました。・・・ええ、ロックがかかっていたのです。鍵マークを押すと「上にスワイプしてください」と出てきたのでスワイプしました。するとパスワード入力画面がでてきます。パスワードを入力しました。入力画面のままです。下に▽印が出てくるのでクリックすると別の向きの▽がでてきます。それをクリックすると、鍵マークがでてきて「上にスワイプしてください。」・・・あせりました。この動作を何度かくりかえしました。ロックがかかっているからにはヘルプはみられないのです。
解決策は・・・パスワード入力後「レ」をクリックするといいです。

さてタイムセール3980円で購入したものに保証つけようかどうするか、数日間悩みました。今までの携帯電話に対する保証の使用状況から行くと・・・つけなければいけません。それでは1年か?2年か?3年か???安価であることも考えて、3年で買い替えようと思っているので、2年のものにしました。できるなら2年目に保証を使って4年くらい使い続けられたらなあといのりつつ・・・。

口伝の手順書いたメモまでなくしました。

お茶のノートの一部をなくしてしまいました。
お茶を始めたのは30歳のころでした。「しまった。出遅れた。」と思いました。余りにも広く深く、30歳から始めて習得できるとは思えなかったのです。
慌てた私は入門書を買いました。入門書を頼りに突っ走ろうとしました。けれど空回りするばかり。一緒に始めた仲間は仕事が忙しくて、週一回のお稽古を集中していました。彼女の方が確実に力をつけていきました。
もともとの性質の違いもちろんあります。
けれど、私が結論付けたのは、ゆっくりじっくり時間をかけようということでした。
ある程度まではテキストが出ているので、本を頼ればなんとかなるのですが、それ以上になると口伝です。自分の記憶を頼りに、自分にだけわかるテキストを作りました。ルーズリーフと付箋を駆使したものでした。
最後にお稽古した時は、どうやら手順を全部書き記すことができていました。
確かそのあと、似たお点前と比較するようなノートを作ろうとしたはず・・・。どこかに置き忘れてしまいました。
ノートを仕上げられるほどの練習量はあったので、先生のヒントに誘導されて、なんとか勧めはするのですが、それではやっていけません。
なんとかみつけなければ・・・。

それはともかく・・・21世紀になった今も、口伝の徒弟制度が残っているって素敵です。それにかかわっているのも素敵です。

オーバーフェンス映画化!主演はオダギリジョーと蒼井優。

地方に住んでいるので、映画の公開本数は少ないのですが、利点としましては、評判のよかった映画が時期遅れで小さい会場で上映されるので、上質の映画をお安く観ることができることです。
映画の舞台は職業訓練校でした。
私は2年前に職業訓練を受けました。しかも映画の中に出てくるのと同じ模擬家屋を作る訓練でした。
いい年をして訓練を受けたので、ちょっと人生に失望していました。
まさしくオダギリジョーのつぶやき・・・「普通に生きてきたはずなのに、どうして?」無職になって「お先真っ暗」に感じなければいけないのか、と。
原作は30年くらい前のものですが、訓練生のぶつかり合いや、教官との確執、「無職のおやじ」である自分へのもどかしさ・・・この作者、もしかしたら自分と同じクラスにいたのではないかと思われるシーンが数々ありました。
道具箱の重さは知っているので「それ、投げ飛ばせませんから。」とつっこんでしまいましたが。
今となっては懐かしい・・・と言える今がすばらしい。
職業訓練を受けても、地方でいい年した人の就職活動はとてもきびしいです。
なんとか職業訓練で得た技術で就職できている私はラッキーなのでしょう。
職業訓練が舞台の映画って初めて見ました。もっとあってもいいと思います。