口伝の手順書いたメモまでなくしました。

お茶のノートの一部をなくしてしまいました。
お茶を始めたのは30歳のころでした。「しまった。出遅れた。」と思いました。余りにも広く深く、30歳から始めて習得できるとは思えなかったのです。
慌てた私は入門書を買いました。入門書を頼りに突っ走ろうとしました。けれど空回りするばかり。一緒に始めた仲間は仕事が忙しくて、週一回のお稽古を集中していました。彼女の方が確実に力をつけていきました。
もともとの性質の違いもちろんあります。
けれど、私が結論付けたのは、ゆっくりじっくり時間をかけようということでした。
ある程度まではテキストが出ているので、本を頼ればなんとかなるのですが、それ以上になると口伝です。自分の記憶を頼りに、自分にだけわかるテキストを作りました。ルーズリーフと付箋を駆使したものでした。
最後にお稽古した時は、どうやら手順を全部書き記すことができていました。
確かそのあと、似たお点前と比較するようなノートを作ろうとしたはず・・・。どこかに置き忘れてしまいました。
ノートを仕上げられるほどの練習量はあったので、先生のヒントに誘導されて、なんとか勧めはするのですが、それではやっていけません。
なんとかみつけなければ・・・。

それはともかく・・・21世紀になった今も、口伝の徒弟制度が残っているって素敵です。それにかかわっているのも素敵です。

オーバーフェンス映画化!主演はオダギリジョーと蒼井優。

地方に住んでいるので、映画の公開本数は少ないのですが、利点としましては、評判のよかった映画が時期遅れで小さい会場で上映されるので、上質の映画をお安く観ることができることです。
映画の舞台は職業訓練校でした。
私は2年前に職業訓練を受けました。しかも映画の中に出てくるのと同じ模擬家屋を作る訓練でした。
いい年をして訓練を受けたので、ちょっと人生に失望していました。
まさしくオダギリジョーのつぶやき・・・「普通に生きてきたはずなのに、どうして?」無職になって「お先真っ暗」に感じなければいけないのか、と。
原作は30年くらい前のものですが、訓練生のぶつかり合いや、教官との確執、「無職のおやじ」である自分へのもどかしさ・・・この作者、もしかしたら自分と同じクラスにいたのではないかと思われるシーンが数々ありました。
道具箱の重さは知っているので「それ、投げ飛ばせませんから。」とつっこんでしまいましたが。
今となっては懐かしい・・・と言える今がすばらしい。
職業訓練を受けても、地方でいい年した人の就職活動はとてもきびしいです。
なんとか職業訓練で得た技術で就職できている私はラッキーなのでしょう。
職業訓練が舞台の映画って初めて見ました。もっとあってもいいと思います。